“いしずえ”の活動5

 −X.ケアホーム

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★△*☆▼ 自立共同ホーム めぐみの家 ▽★*▲☆
◆ 所在地 : 大東市北条3丁目16−33 (御来訪の際は必ず前もって御連絡下さい).
◆ 交通路 : JR学研都市線 ・ 四条畷駅 (“快速”停車駅)下車 …… 駅 → 山手(東北東) へ徒歩約10分.


1.ケアホーム

■ 障害者の “自立生活” と言うとき、そこには幾つかのかたちが考えられます。 もちろん 『“人間” としての “あるべき姿”』 から言えば 『“結婚” による “家庭形成”』 が “最も望ましい” でしょうが、なかには 『“ひとり暮らし” を望む人々』 もいるでしょう。 しかし、なかには 『自立生活はしたいけど、ひとり暮らしはちょっと … 』 という人もいるでしょう。 もちろん “特別のケース” を除けば、それが実現するか否かは別として 『最終的には “ひとり暮らし” を、そしてさらには “結婚生活” を目指して欲しい … 』 のですが、そういう人たちのために 『CIL“いしずえ” においても “ケアホーム” を設置 ・ 運営し』 ています。


1.沿革と現家屋の購入

 
A.沿革
  
■ 1989年5月 : 現 ・ 当CIL代表M氏、大東市内の “文化住宅”(アパート) にて “自立生活”(ひとり暮らし) 開始.
  
■ 1992年10月: 三重県にある “授産施設” に入所していたA・Nさん(女) が “作業所レインボー・ワーク” に就職し、M氏と同じ住宅にて “ひとり暮らし” を始める.
  
■ 1993年3月 : 大阪府交野市にある “授産施設” 退所後、一時 “一般企業”に就職していたYさん(女) が “作業所レインボー・ワーク”
に就職してA・Nさんと同居生活を始める.
  
■ 1994年4月 : 身体障害者福祉作業センター“グローリー・ワーク大東” 開設.
  
■  〃   9月 : Yさんと同施設退所後、やはり一時 “一般企業” に就職していたSさん(女) が “作業所グローリー・ワーク大東” に就職
し、A・NさんやYさんと共に賃貸住宅に住むようになり、ここから『身体障害者自立共同ホーム“めぐみの家”』(グループホーム) がスタートする.
  
■ 1997年5月 : A・Nさんと同施設に入所していたK・Nさん(女) が “作業所グローリー・ワーク大東” に就職して同 『グループホーム“めぐみの家”』 に入居し、同ホームにおける 『4名の障害
者による “共同生活”』 が始まる.
 
B.新築家屋の購入とグループホームの認可
  
■ 1999年12月 : 『“めぐみの家” 旧家屋』 が手狭になってきたため、大東市北条3丁目に新築3階建の一戸建住宅を購入する.
  
■   〃       : 大阪市東淀川区にある『社会福祉法人 “ノーマライゼーション協会”』 に “バックアップ団体” を依頼して大阪府により
“身体障害者グループホーム” として認定され、ここに 『府独自の “補助金受給施設”』 となる.
  
■ 2000年1月 : 『新“めぐみの家”』 の改装が完成し、旧家屋(大東市明美の里町) からの引っ越しを完了して 『“新家屋” での生活』 がスタートする.
 
C.グループホームの運営と管理
  
a,運営
   
● グループホーム“めぐみの家” は CIL“いしずえ” の設置 ・ 管理の下にあるが、その “運営” は “原則” として 『“入居障害者” による “自主運営”』 となっている.
  
b,管理
   
● これもまた 『CIL“の精神”』 に則り、あくまでも 『“入居者” による “自主管理” を “原則” とし』 ている. しかし “種々の事情” を考慮して、CIL“いしずえ” からは 『“補助的管理者”  としての 『グループホーム “管理者”』 を配置し、また 『“万
一の事態” に備えて “宿泊介助者” を毎夜 “常駐” させ』 ている.


2.現状と課題

 
A.現状
  
a,4名の障害者の “共同生活” によりスタートしたグループホームであったが、入退居などがあり、現在は “ひとり” が入院中のままである(2010年4月1日現在).
  
b,現存の 『自立共同ホーム めぐみの家』 は 『“女性障害者” 用』 となっている.
 
c,法的位置づけの変更
   
● 大阪府の規定 ・ 基準によれば 『「“身体障害者” のグループホーム」 の 「“定員” は “4名以上”」 で、その 「“設置者” は “社会福祉法人” または “NPO法人”」』 となっている. “
めぐみの家” が 『“大阪府認定” のグループホーム』 になった時(2000年1月1日)、当CILは未だ “法人” ではなく “任意団体” だったため、その “バックアップ団体” を 『社会福祉法人“ノーマライゼーション協会”』 に依頼していたが、2004年12月に “設置基準” を満たし 『同ホームの “設置者” を “CILいしずえ”に変更』した.

● 大阪府の規定 ・ 基準から2010年7月1日に自立支援法に移行して 「“身体障害者” のグループホーム」 は 「障害者のケアホームまたはグループホーム(定員は4名以上)」 となった. “めぐみの家” はこれからも今まで通り、はじめの趣旨を大事にしながら運営していく.

B.今後の課題  

b,男性用ケアホームの設置
   
● 『自立して “ひとり暮らし” を始め、そしてまた “結婚生活” へと順調に進んで行ける人は良い』 が、やはり 『“男性障害者” のなかにも “女性障害者” と同じように 「自立生活はしたいけど、ひとり暮らしはちょっと …」 と想う人もいる』 かも知れない.
そういう 『「自立生活志望 “男性” 障害者」 のためには、やはり 「“CIL直営” の “男性用グループホーム”」 が必要』 である. このような観点からも、私たちのCILに 『“男性用グループホーム” を設置する事』 も、また 『“CILいしずえ” に課せられた “当面の課題”』 である.
 
3.自立生活におけるケアホームの位置づけ
 
● ケアホームにおける “生活” は、一面では 『「他の入居者との “人間関係”」 に悩まされること』 もあるが、他方では 『周囲の人たちやヘルパー等に助けられる “気楽な一面”』 もある. したがって、その 『“気楽さ” や “快適さ” に “ドップリと浸り” 込んで、そこに “特別の理由” がないにもかかわら
ず 「生涯 “そこ” に居たい … 」 と想う人たちも、あるいは現われる』 かも知れない. しかしハッキリ言って、そこに “特別の理由” がない限り 『「“障害者の自立” を “目的” とするグループホーム」 は、基本的には 「“入居者” の “永住の場”」 ではない』 という事である. すなわち “ケアホーム” は、特別の場合を除いては 『障害者の “自立生活” にとっての 「ひとつの “通過点”」 に過ぎないもの』 なのである. グループホームの入居者は 『現状に “満足” する事なく、地域社会での “ひとり暮らし” や 「結婚による “家庭的自立”」 等の、さらに 「“高い次元” の自立」 を目指して行くべき』 である. よく 『世俗化した “仏教” 等では、古代インドの “輪廻(りんね)思想” に基づいて 「“善い事” をしておけば、次の “来世” においても “人間” に生まれ変わることができる」と説く』が、私たちは『そんな“非論理的(・非科学的)なこと”』 は信じていない. 私たち 『各 “個々人”』 にとっては、今ここに 『天(すなわち神) から与えられた “人生” は、くり返しの許されない 「この世における “一回限りのもの”」』 である. この 『“一回限りの人生” を、どう生きるか …?』 は、神から 『各 “個々人” に与えられ委ねられている “重い宿題”』 である. ゆえに 『“障害の有無” には関係なく、各自は 「自分にとっての “最高 ・ 最善の人生” を求め」 て行くべき』 である. それは 『人間的には “不可能” のように想えても、神にあっては “可能” となる』 のである.

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