センター概要1

 20081018.jpg ←ピクニック    20070414019_edited.jpg←福祉機器展  megumi.bmp←グループホーム



1.沿革‐発足と歩み

1.発端

■ 1972年7月 : 当時、大阪府四条畷市にあったキリスト教会(旧“四条畷福音教会”) に ひとりの “重度(脳性マヒ)障害者” の青年M氏が導かれ、主イエスを信じて “一信徒” として加えられる.
   
● M氏はその後、堺市にある大阪府立の “機能訓練施設” に入所するが、
そこにおける (“旧来”の 『障害者観と自立観』 に基づく)機能訓練が、その大部分が 『通常の “日常生活” には、ほとんど 「“役に立ちそうにもないもの” ばかり」 であること』 に気づかされて、その “あり方” に “強い疑問” と “矛盾” を感じさせられる. そして約3年間に及んだ機能訓練終了後、同センター内にある 「“授産施設”への“再入所勧誘”」 を拒絶して、その 『「“クリスチャン”としての歩み」 を優先したい……』 という “願い” の下に、四条畷市内の自宅に戻る('76年4月)(両親と同居).
 
■ 1974年1月 : M氏が 『“クリスチャン” として生きて行くこと』 を最終的に決意して “洗礼” を受け、教会の “正式なメンバー” となる.
   ※ 教会はその後('75年秋) 隣接の大東市に移転し、その名称
も “四条畷福音教会” から “大阪国際福音教会” へ、そして “インタナショナル・チャーチ” へと改名されて今日に至っている.

● M氏は、堺市内の府立機能訓練センターへの入所を境にして 『自分自身の“将来”』 についていろいろと思い巡らすようになり、そして退所後の
教会中心の生活の中においても 『ずっと想い続けていた……』 が、やがて “聖書の学び” 等を通して “自立への願い” を強く持つようになり、特に 『“結婚” による “家庭的自立”』 にも強く憧れるようになっていった. 一方M氏の直接的 ・ 間接的影響から、同施設に入所していた幾人かの障害者が教会に導かれ、いつしか教会の中には約10名ほどの “障害者グループ” ができていた.そんな状況の中から“教会” としても 『“障害者福祉” への取り組み』 の必要性に迫られ、そのころ “牧師見習生” だったK氏が “障害者福祉担当者” として立てられた(1986年4月).

2.T&M両氏等の自立とベテスダ会

■ 1987年8月 : 約20年間近く “療護施設” で 『“不自由”な入所生活』 を送っ
ていた “重度(脳性マヒ)障害者” のT氏が、満50歳を目前にして同施設で知り合った “障害者女性” と共にそこを退所し、ふたりは結婚して四条畷市内において “自立生活” を始める.
 
■ 1988年8月 : クリスチャンとして教会を探していたT氏が知人の紹介で大阪国際福音教会に導かれ、M氏やK氏と出会う.
 
■ 1989年5月 : 2年前の父との死別を境に “自立への願い” をますます強められていたM氏が、教会の全面的なバックアップの下に、大東市内の文化住宅(アパート) において 『“ひとり暮らし” の自立生活』 を始める.
 
■ 1989年7月 : 主として教会に所属していた障害者各人の “福祉の向上” をめ
ざし、そして 『障害者各自の“自立”』 を目標とし、それを支援して行くことを目的として、教会内に 『身体障害者自立促進会』、通称 “ベテスダ会” が設立される.
   ※ “ベテスダ”:ヘブル語で “恵みの家” という意味.
   
● T氏やM氏の “自立生活” に際して、教会はK氏をはじめとして自発的
に申し出た数名の信徒を “ベテスダ会” が窓口となって彼らの所へ “介助者” として派遣し始めていたが、最初のうちは 『全くの“無償ボランティア”』 であった. 一方、当時は 『“障害者の自立”の場』 としては “福祉共同作業所” の設立が “全盛期”(?) であったが、ベテスダ会でも、その発足後間もなく大阪市東住吉区にあった教会の南大阪集会所の一室を利用して “障害者福祉共同作業所” を開設し、のちに “無認可作業所” として大阪市から補助金を受給する 『身体障害者福祉作業センター レインボー・ワーク』 となり、大阪市平野区に移転して存続していたが、種々の事情により2004年3月末をもって閉鎖され、その業務は当 “いしずえ” に吸収合併された. 当時、大東市の福祉事情は概して言えば立ち遅れており、全身性障害者他人介護制度や自薦登録ヘルパー制度等は整備されていなかった. このような状況の中で、ベテスダ会を通して3名の女性障害者が相次いで自立生活に入り、大東市内に身体障害者の “グループホーム” が立ち上げられた (1994年4月). これより先、二人目の女性障害者まで彼女たちは大東市から平野区のレインボー・ワークまで火〜金曜の毎日通所していたが、遠いため、大東市内での福祉共同作業所の設置をベテスダ会で検討されていた. そして '93年春ごろからはレインボー・ワークの支部というかたちで、大東市内において “週1回” のペースで作業所を開始した. そして3人目の女性障害者が加わってグループホーム(めぐみの家) が本格的にスタートすると共に、1994年4月、その3名の女性障害者に先のT氏と大東市内在住の在宅女性障害者1名の計5名を主要メンバーとし、T氏を代表者とする 『身体障害者福祉作業センター グローリー・ワーク大東』 の立ち上げを大東市明美の里町の文化住宅(アパート) の一室において開始し、同年9月、同市野崎に移転して本格的にスタートした.
   
● 1979〜84年に堺市にある府立機能訓練施設に入所していた “脳性マヒ障害者” のS氏は、入所中の1981年に大阪国際福音教会に集っていた同寮生を通して同教会に導かれ、'83年には洗礼を受けて クリスチャンになっていたが、1984年に同施設を退所して大阪市住吉区の市営住宅において自立生活に入った.そして彼は地域の障害者運動に参加して行政との交渉等を
通して福祉の街づくり活動に取り組むと共に、ベテスダ会の結成と同時にその運営委員となり、また “レインボー・ワーク” の設立にも参加してその代表者に選ばれた. 一方1994年の “グローリー・ワーク大東” 設立と同時に四条畷から大東市に転居したT氏の介助者を確保するために市と交渉した結果、大東市としては初の “全身性障害者他人介護手当” が認められた. またM氏に対する介助は、当初から大東市独自のヘルパー制度による週1回のホームヘルパー派遣とベテスダ会のボランティアにより支えられてきたが、さらに充実させるために1993年からは市派遣ヘルパーを週2回とし、市との交渉の結果 '96年には大東市でも “自薦登録ヘルパー制度” が認められた. ベテスダ会は設立当初からM氏とK氏が中心となり、またレインボー・ワークの初期の立ち上げも二人が中心となっていた. 四条畷・大東地域以外の福祉制度に関してはきわめて疎かった私たちは、恥ずかしながら “全身性障害者他人介護手当制度” や “自薦登録ヘルパー制度” 等に関しては 『全くの“無知”』 であった. しかし 『“レインボー・ワーク”の働き』 を通して 『“大阪市”の福祉制度』 に触れて “全身性障害者他人介護手当制度” や “自薦登録ヘルパー制度” 等を知り、それが大東地域の 『“自立障害者”への支援』 に役立ち、のちの 『“自立生活センター”設立』 にも一助となった.
   
● さて設立当初からここまでの “ベテスダ会” の “歩み” を振り返ってみ
ると、私たちには 『“自立生活センター”に関する“知識”は“極貧”』 であったが、その “働き” の中に多少は 『その “要素” が含まれていたこと』 に気づかされる. この “ベテスダ会” が “土台” となり、そして “グローリー・ワーク大東” が “母体” となって、私たちの “CIL” 、すなわち 『自立生活センター“いしずえ”』 が誕生して行くのである.

3.発足と法人化
 
■ 1998年4月 : 任意団体 『障害者自立サポート・センター(CIS)大東』 発足.
         ※ 代表…T氏、事務局長…M氏、総務担当…K氏.
   
● ベテスダ会はあくまでも “(宗法)インタナショナル・チャーチ” という一キリスト教会内の “障害者部” であり、さらに多くの障害者に自立の機
会を提供し、それをサポートし、また地域住民に対して “福祉サービス” を提供して行こうとする場合、それが 『宗教布教の一手段』 と誤解される事も考えられるため、それまでベテスダ会として行なってきた 『種々の障害者自立支援活動』 を発展的に “教会” から分離し、大東市内に住む “有志障害者” や支援者等を中心に 『本格的な“自立生活センター”』 の立ち上げを目指して “CIS大東” を設立し、ここに当CILが発足した. また “役員” として立てられた人たちは 『“CIL”の基本』 を学習し直し、そして '98年7月には “未来会員” として “JIL” に加盟した.
 
■ 2002年4月 : “CIS大東” → 『自立生活センターいしずえ』 と改称.
         ※ 代表…M氏、事務局長…S氏、総務担当…K氏.
   
● 翌5月には 『NPO法人設立総会』 にて “法人化” が議決され、大阪府に “法人設立” を申請する.
 
■ 2002年9月 : 大阪府の認証により 『特定非営利活動法人(NPO法人) 自立生活センターいしずえ』 となる.
   
● 2003年4月より 『介護サービス事業』 を本格的に開始する.
 
■ 2004年5月 : 『身体障害者福祉作業センター レインボー・ワーク』 を吸収併合し、新たに 『当CIL直営授産所 「紙すき工房 レインボー・ワーク」 』 として再スタートする.


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